江ノ電の踏切はいくつ?鵠沼で“音”に耳をすませば見えてくる風景

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はじめに

湘南・鵠沼の街を歩いていると、どこからともなく聞こえてくる「カンカンカン…」という踏切の音。その音にふと足を止め、目を向けると、そこには江ノ電がゆっくりと街を横切っていきます。

電車の音、波の音、風の音。すべてが混ざり合って生まれるこの街独特の“音の風景”は、心を落ち着け、どこか懐かしい気持ちにさせてくれます。

この記事では、そんな鵠沼で暮らす人々の音との付き合い方や、江ノ電の踏切の魅力、音を楽しむ観光の楽しみ方などをたっぷりご紹介します。

鵠沼の踏切って、いくつあるの?という素朴な疑問から始まる、“音で巡る旅”へ、ようこそ。


鵠沼ってどんな街?江ノ電とともにある暮らし

鵠沼の魅力とは?歴史と現在のハーモニー

鵠沼(くげぬま)は、神奈川県藤沢市に位置する海辺の街で、湘南エリアの中でも特に穏やかで落ち着いた雰囲気が特徴です。明治時代には東京からの避暑地として別荘地が開発され、多くの文人や芸術家が訪れた歴史があります。今でもその名残がところどころに残っていて、レトロな雰囲気とモダンな生活が混在する、独特の文化的空気を感じることができます。

江ノ電がこの街を通っていることで、日常の中に非日常の美しさが入り込んでいます。通勤通学に江ノ電を利用する人はもちろん、カメラを片手に沿線を歩く観光客も多く、地元と外からの人が自然に混じり合うのも鵠沼の魅力の一つです。

また、鵠沼海岸までは徒歩圏内で、潮の香りや海の音が生活の一部になっているのもこの街ならでは。海、電車、昔ながらの住宅街、現代的なカフェや店舗が共存していて、「懐かしいけど新しい」、そんな風景が広がっています。

こうした鵠沼の魅力は、観光地というよりも「暮らしたくなる場所」として、今また注目を集めています。江ノ電の走る音や、踏切のカンカンという音が、鵠沼の風景に音の演出を加えてくれているのです。


江ノ電が通る街・鵠沼の地形とまちづくり

鵠沼は平坦な地形が広がっており、もともとは湿地帯だった土地を開発して作られた地域です。そのため道幅が狭く、住宅街の中に江ノ電が入り込むように走る風景が見られます。これがまた、江ノ電の“街の中をすり抜ける感じ”を生んでいて、観光客には珍しく、地元の人には親しみのある風景となっています。

江ノ電の線路沿いには、古い民家や新しい住宅、そしておしゃれなカフェや雑貨屋などが点在しています。その中を、ガタンゴトンと江ノ電がすれすれで通っていく様子は、他の鉄道ではなかなか見られません。

また、踏切の数が多く、徒歩や自転車で生活する住民にとっては生活動線そのもの。だからこそ、踏切での「ちょっと待つ時間」もまた、鵠沼らしい日常の一コマになっています。

このように、街のつくりと鉄道が見事に融合しているのが鵠沼の魅力であり、それが江ノ電の持つ“生活の風景”としての価値を高めています。


鵠沼の踏切がもたらす独特な風景とは

鵠沼を歩いていると、あちこちに現れるのが江ノ電の踏切。しかも、ほとんどが小さな道と交差するもので、大きな遮断機ではなく、歩行者と自転車のためのミニ踏切も多く見られます。この「生活に溶け込んだ踏切」が、鵠沼の風景にやさしさや親しみを与えているのです。

江ノ電の車両は単線で、2両または4両編成とコンパクト。そのため、踏切の規模も小さく、目の前を通過する様子がまるで模型のよう。特に子どもたちにとっては、大きな音とともにやってくる江ノ電は「動くおもちゃ」のような存在かもしれません。

また、踏切越しに見る電車と街並み、そしてその先に広がる空や海。これはまさに、写真や動画でも人気の「ザ・湘南」といえる風景。江ノ電の踏切があるだけで、どこか絵になる、そんな場所が鵠沼にはたくさんあります。

この“絵になる日常”が、住む人にとっても、訪れる人にとっても、心地よい時間を生んでいるのです。


江ノ電の「音」はなぜ懐かしいと感じるのか

江ノ電が出す音には、不思議と懐かしさを感じる人が多いです。その理由の一つは、アナログ感のある「カンカンカン…」という踏切音や、ゴトンゴトンという走行音。それは、現代の電車には少なくなった“機械的なリズム”を持っていて、耳にやさしく、心に残る音なのです。

特に鵠沼のような静かな住宅街では、その音が響き渡ることで、時間の流れを知らせてくれる役割も果たしています。朝の出勤時間、夕方の帰宅ラッシュ、夜の静けさの中に響く最後の電車音…。それぞれの時間帯で違う印象を与えてくれます。

また、江ノ電には車掌さんがいて、発車の合図や車内アナウンスもすべて人の声。これもまた、どこか懐かしさを感じる要素の一つです。音から感じる温もり、そして人の手で動いている感覚が、江ノ電の音を特別なものにしています。


鵠沼で暮らす人たちの“音”にまつわる日常

鵠沼の人々にとって、江ノ電の音はまさに「日常のBGM」です。例えば、踏切の音で「もうすぐ子どもが学校から帰ってくる時間だな」と感じたり、走行音で「今日は風が強いな」と気づいたり。音が生活のリズムと深く結びついているのです。

また、散歩中に踏切で立ち止まるのも、ちょっとした楽しみ。すれ違う人と「今日はいい天気ですね」と自然に会話が生まれるのも、踏切という“時間の共有スペース”があるからかもしれません。

鵠沼で生活していると、音に対する感受性が高まります。電車の音、風の音、波の音、鳥のさえずり。すべてが重なって、この街独特の“音の風景”をつくり出しているのです。


次は「江ノ電の踏切はいくつある?実際に数えてみた!」のパートへ進みます。続きを執筆していきますね。

江ノ電の踏切はいくつある?実際に数えてみた!

踏切の数は公式に発表されているのか?

江ノ電には、「いったい踏切が何か所あるの?」という素朴な疑問を持つ人も多いと思います。実際に江ノ電をよく利用する地元民でも、すべての踏切を正確に把握している人は少ないかもしれません。では、この「数」、どこかに正式な情報はあるのでしょうか?

結論から言うと、江ノ島電鉄株式会社の公式ウェブサイトでは、踏切の数について明示的に紹介されていません。しかし、鉄道関連の資料やファンサイト、沿線ウォーキングガイドなどから情報を集めると、江ノ電全線(藤沢駅~鎌倉駅:全長10km)にはおよそ50か所前後の踏切があることがわかります。

これは、他の都市型私鉄に比べても非常に多い数字です。というのも、江ノ電は単線であり、住宅街の中を縫うように走っているため、短い距離の中に数多くの道路や小道を横断する必要があるからです。つまり、それだけ「人々の生活のそばを走っている電車」だということがわかります。

特に鵠沼エリアには、駅間が短いこともあり、数多くの踏切が密集しています。このような地域での踏切の多さは、江ノ電のユニークさと、鵠沼の暮らしを語るうえで欠かせない要素なのです。


鵠沼エリアだけで何か所?マップで検証

では、鵠沼周辺に限定して踏切の数を数えてみましょう。江ノ電の駅でいうと、「鵠沼」「湘南海岸公園」「江ノ島」あたりの区間が鵠沼エリアに該当します。この間はわずか数キロメートルしかありませんが、その中に驚くほど多くの踏切が存在しています。

実際に地図とストリートビューを使って調べてみると、この鵠沼エリアだけでも10か所以上の踏切が確認できます。しかも、そのほとんどが住宅街にある小さな踏切。車は通れず、歩行者と自転車のみが通行する場所も多くあります。

以下のような踏切があります:

名称(通称) 特徴 利用者の多さ
鵠沼第一踏切 駅近で交通量多め ★★★☆☆
鵠沼松が岡踏切 住宅街の中、静か ★★☆☆☆
江ノ島小道踏切 海が見える小道 ★★★★☆
サーフ通り踏切 サーフショップの近く ★★★★☆
湘南公園前踏切 公園に面している ★★☆☆☆

※これは通称・地元名での例です(正式名称ではないものも含まれます)。

このように、ただ数えるだけでも地域性が感じられ、マップで見ると「こんなにあるの!?」と驚くはずです。鵠沼エリアの踏切は、それぞれに個性があり、その場所の雰囲気を映す鏡のようでもあります。


踏切の構造とバリエーション(全自動?手動?)

江ノ電の踏切は、その構造も非常にユニークです。一般的な鉄道では、自動車が通行する大型踏切が主流ですが、江ノ電には「歩行者専用」や「一車線のみ」のようなミニマム設計の踏切が多数存在しています。

構造で分けると、以下のようなバリエーションがあります:

種類 特徴
自動遮断機付き 都市部に近く、交通量の多い場所に設置
手動遮断機(旧式) 現在はほぼ廃止・昔は地元の駅員が操作
歩行者用踏切 幅1~2メートルの細道にある遮断機
音だけで警告するタイプ 遮断機がなく、警報音のみで知らせる

特に注目なのは、「音だけで知らせるタイプ」。これは安全性に配慮しながらも、住宅街の静けさを保つ工夫でもあります。警報機がチカチカと光り、「カンカンカン」と鳴る音が聞こえると、「ああ、電車が来たんだな」とわかる。これこそが、鵠沼の日常を形作る音のひとつです。

また、手動式だった時代を知る地元の高齢者の方は、「昔は駅員さんが手で棒を下ろしていたんだよ」と語ることも。そんな話からも、江ノ電の踏切がただのインフラではなく、“思い出の場所”であることがうかがえます。


踏切の周辺環境と音の違いに注目

一口に踏切といっても、その周辺の環境によって、聞こえてくる音には微妙な違いがあります。たとえば、住宅街の中の踏切は、建物に反響して「キーン」と響く高めの音になりますが、開けた公園や海辺に近い場所では、音が柔らかく、遠くまで届くような感じになります。

音の大きさや質感も以下のように変化します:

環境 音の特徴
住宅街 反響音があり、やや鋭い音に聞こえる
海の近く 風と混ざり、やわらかい響きに
公園沿い 鳥の声と混ざって自然のBGMに
商業エリア 他の生活音と混ざってにぎやか

この違いを意識しながら踏切巡りをすると、「同じ音」でもまったく違う感覚を楽しめるのです。まさに「音を楽しむ旅」。耳で鵠沼を感じるという、新しい観光スタイルが見えてきます。


実際に歩いて見つけた穴場的踏切スポット

江ノ電の踏切には、まだあまり知られていない“穴場スポット”がたくさんあります。観光客がよく訪れるのは、江ノ島駅近くの有名な踏切ですが、少し歩くだけで、人通りが少なく、静かで趣のある踏切に出会うことができます。

例えば、鵠沼海岸方面にある細い路地にある「無名の踏切」は、周囲に民家しかないため、とても静かで、電車の音がはっきりと聞こえる場所。朝や夕方には、逆光に照らされて電車のシルエットが美しく見える時間帯もあります。

他にも、地元の人しか知らないような踏切では、地域猫が踏切の音を聞いて線路脇に集まる様子も見られます。電車の通過後、すぐに線路をまたぐ猫たちの姿に、思わずカメラを向けたくなるでしょう。

こうした“音で見つける穴場”は、ガイドブックに載っていない鵠沼の魅力。ぜひ、イヤホンを外して、耳を澄ませながら歩いてみてください。

 

音フェチ必見!江ノ電の「音」が持つ癒やし効果

踏切のカンカン音がもたらすリズムの魔力

江ノ電の踏切で鳴り響く「カンカンカン…」という音。日常の中にありふれた音でありながら、なぜか心が落ち着くと感じる人も多いのではないでしょうか?その秘密は、あの音の“規則的なリズム”にあります。

人間の脳は、一定のリズムを聴くと自然と安心感を覚えるようにできています。踏切の警報音は、まさに「リズムの繰り返し」によって注意を促すと同時に、無意識のうちに人の心を落ち着かせる側面も持っています。

さらに、江ノ電の踏切音は、都市部の大型鉄道のそれと比べて、やや音が優しく、耳に刺さらないのも特徴です。これは江ノ電が住宅街を走る設計になっていることから、音量やトーンが調整されているからといわれています。

とくに早朝や夜の静かな時間帯に響くこの音は、まるで「街の目覚まし」や「一日の終わりを知らせるベル」のよう。聞こえてくるだけで、「ああ、今日もいつもの日常だな」と、心がホッとする。これが、江ノ電の踏切音が持つ“リズムの魔力”なのです。


江ノ電の走行音、レール音、停車音に注目

踏切音だけでなく、江ノ電の出す様々な「走行音」も、耳に心地よく響きます。線路の上をガタンゴトンと走る音、駅でのブレーキ音、ドアが閉まるときの軽やかな音…。それぞれが、江ノ電の「音の個性」を作り上げています。

特に、単線ならではのレール音は特徴的で、電車が近づいてくると「キーン」と高い音が遠くから聞こえ、次第に「ゴトンゴトン」と変化していく。この“音のグラデーション”が、まるでBGMのように空間を演出してくれます。

また、車両の種類によっても音が少しずつ異なります。古い型の車両はモーター音が大きめでノスタルジックな響きがあり、新しい型は静かでスムーズな音。地元のファンの中には、「あ、この音は○○系の車両だ」と聞き分けられる人もいるほどです。

こうした江ノ電特有の音は、ただの交通手段を超えて、「音の風景」として人々の記憶に刻まれています。


鵠沼の海の音×電車音=最高のBGM

鵠沼という場所の魅力は、何といっても「海と電車の音が同時に楽しめる」という贅沢な音体験ができること。踏切や線路沿いを歩いていると、ふとした瞬間に波の音が耳に届きます。そこに、江ノ電の走行音や踏切音が重なると、それはまるで自然と人工が調和したオーケストラのようです。

波の音は「1/fゆらぎ」という、人間が心地よいと感じるリズムを持っており、癒し効果があると科学的にも証明されています。そこに電車のリズミカルな音が加わることで、より深いリラクゼーションが得られるのです。

たとえば、鵠沼海岸駅周辺や江ノ島駅の近くの踏切は、すぐそばに海があります。夕暮れ時、海風に吹かれながら江ノ電の音を聞いていると、まるで時間がゆっくり流れていくような感覚になります。

観光としてだけでなく、心のリフレッシュを求めて訪れる価値のあるスポット。そんなBGMに包まれた鵠沼の時間は、日々のストレスから解放してくれる力を持っています。


江ノ電の音を録音して楽しむ“耳旅”のすすめ

最近では、音フェチやASMR好きの間で「電車の音」を楽しむ人が増えています。江ノ電はその中でも特に人気の高い“録音スポット”。実際にフィールドレコーディング(野外録音)を行っている人も多く、踏切や駅、海沿いの線路など、音を収集する「耳旅(みみたび)」が密かに注目を集めています。

スマホの録音アプリでも簡単に音が記録できますし、本格的に楽しむならICレコーダーやピンマイクなどを使うのもおすすめです。録音した音は、寝る前のリラックスタイムに再生したり、作業用BGMとして使ったりと活用方法はさまざま。

「この音は鵠沼の◯◯踏切だな」「この波の音はあのときの海風だ」など、音が記憶と結びついていく楽しみもあります。言葉や写真では伝えきれない“空気感”を、音ならそのまま残すことができるのです。

特に朝の時間帯は、通勤前の静かな街に電車の音が響いて、とても幻想的。録音をきっかけに、音で旅を記録するという新しい視点を持ってみてはいかがでしょうか。


ASMRとしての江ノ電サウンドの可能性

ASMR(Autonomous Sensory Meridian Response)とは、特定の音や視覚刺激によって、心地よさやリラックス感を得られる現象のこと。最近ではYouTubeやSpotifyなどで「耳が気持ちいい音」として多くのASMRコンテンツが配信されていますが、実は江ノ電の音もASMRとして高いポテンシャルを秘めています。

たとえば以下のような江ノ電の音は、ASMR素材として非常に魅力的です:

  • 踏切の警報音(遠くから近づいてくる)
  • 車両がレールを通る連続音(ゴトンゴトン…)
  • ドアの開閉音と発車ブザー
  • 車内アナウンスのやわらかい声
  • 鵠沼の海風に乗る電車の音

これらを高音質で録音し、軽く編集するだけで、十分に“耳で楽しめる”作品になります。実際、ASMR配信者の中には江ノ電の音をテーマにした動画や音源を発信している人もおり、世界中からコメントが寄せられています。

今後、鵠沼という場所が「音で癒される観光地」として認知される日も近いかもしれません。ぜひ一度、イヤホンを装着して、江ノ電の世界に耳を委ねてみてください。

 

地元の人に聞いた「私のお気に入りの踏切」

子どもに人気!見やすくて安全な踏切は?

鵠沼エリアの踏切の中でも、特に子どもたちに人気なのが「鵠沼駅前の踏切」です。この踏切は駅のすぐそばにあり、電車が停まったり発車したりする様子を間近で見ることができます。しかも、歩道が広くて見通しも良いため、安全に観察ができるのも親子連れに人気の理由の一つです。

近くには保育園や小学校もあるので、下校中の子どもたちが電車を見ながら「今日の江ノ電は○○色だ!」と話している姿もよく見かけます。江ノ電は複数のカラーバリエーション(緑色・青色・観光ラッピングなど)があるため、ちょっとした“電車当て”遊びにもなります。

また、遮断機が降りる前に「電車が来るよー!」と声をかけあう姿も微笑ましく、踏切が「地域のコミュニケーションの場」になっていることを感じさせます。

親御さんにとっても、比較的静かで交通量の少ない場所なので、安心して電車観察を楽しめるのが魅力。こうした安全で親しみやすい踏切は、子どもたちの小さな冒険心を育ててくれる“まちの遊び場”として大切な存在です。


写真家が選ぶ「映える」踏切ランキング

鵠沼の踏切は、写真好きや鉄道ファンにとっても格好の撮影スポット。中でも「鵠沼松が岡の踏切」や「湘南海岸公園駅付近の踏切」は、日差しの差し込み方や背景の抜けが良く、撮影に最適と評判です。

地元の写真家が口をそろえて言うのは、「光と風の演出が違う」ということ。江ノ電のレトロな車両が、夕日を浴びてオレンジ色に染まる瞬間は、まさに一枚の絵画のようです。

以下に、特に「映える踏切」トップ3を紹介します:

ランキング 踏切の名前(通称) 特徴
第1位 鵠沼松が岡踏切 線路の向こうに海が見える構図が人気
第2位 湘南海岸通り踏切 木々に囲まれた線路と柔らかい光が特徴
第3位 江ノ島入口踏切 観光地らしいにぎやかな背景が映える

季節や時間帯によって、同じ踏切でもまったく違う表情を見せてくれるのが魅力。雨の日のしっとりとした質感や、冬の朝の冷たい光もまた、美しい一瞬を切り取るチャンスとなります。

スマホでも十分に絵になるので、気軽に“踏切フォト散歩”を楽しんでみてはいかがでしょうか?


昔からの住民が語る「思い出の踏切」

江ノ電とともに育ってきた地元の高齢者たちに話を聞くと、必ず出てくるのが「昔の踏切はもっと人との距離が近かった」というエピソードです。中でも「鵠沼海岸駅西側の踏切」は、昔は駅員が直接手で遮断機を操作していた時代があったそうです。

「電車が来ると、子どもたちが一斉に走って踏切に集まったんだよ。駅員さんが『危ないぞ~』って笑いながら注意してくれてね」と、ある70代の男性が語ってくれました。

また、学生時代の待ち合わせ場所が「いつもの踏切」だったという人も。電車が来るまでの数分間、他愛もない話をするその時間が、今となっては宝物のように感じられるといいます。

踏切は単なる交通の交差点ではなく、「人と人が交わる場所」でもあったのです。時代が変わり、自動化が進んでも、こうした思い出の中では、踏切の音や風景は色あせることなく生き続けています。


変わりゆく風景と変わらない音

鵠沼のまちも少しずつ変化しています。新しい家が建ち、昔ながらの商店街がカフェやギャラリーに変わっていくなか、江ノ電の踏切だけはあまり変わることがありません。そう、江ノ電の「音」は、何十年も前から同じテンポで、同じリズムで、この街に鳴り響いているのです。

地元の人にとって、その「変わらない音」は、安心感そのもの。「どんなに街が変わっても、あの音を聞くとホッとする」と語る方も多くいます。たとえば、長年住んでいた家を離れた人が久しぶりに帰省したとき、最初に聞いて懐かしさで胸がいっぱいになるのが「カンカンカン…」というあの音。

変化の激しい現代だからこそ、「変わらないもの」の価値がより一層際立ちます。江ノ電の踏切音は、まさにその象徴のような存在なのです。


踏切にまつわるちょっといい話・心温まる話

鵠沼の踏切には、小さなエピソードがたくさん詰まっています。ある日の朝、通学途中にランドセルを落としてしまった小学生。それに気づいた駅員さんが急いで拾って踏切を止め、一緒に渡ってくれたという話。通りかかった近所の人たちが拍手を送ったそうです。

また、散歩中のおばあちゃんが線路に傘を落としてしまい、困っていたところを、偶然近くにいた高校生がさっと拾って手渡したというエピソードもあります。

こうした心温まる出来事が、なぜか踏切では起きやすいのです。きっとそれは、「みんなが同じ時間を共有する場所」だから。踏切で電車を待っている時間は、立場や年齢に関係なく、みんなが“立ち止まる時間”です。

そのわずかな間に、笑顔や声かけ、助け合いが生まれる。鵠沼の踏切には、そんな優しい空気が流れているのです。

 

踏切を中心に楽しむ鵠沼観光ガイド

踏切そばのカフェ&スイーツスポット紹介

鵠沼エリアには、江ノ電の踏切のすぐそばにあるおしゃれなカフェやスイーツのお店が点在しています。踏切の音をBGMに、のんびりとコーヒーを飲んだり、甘いお菓子を楽しんだりできるのは、まさに“鵠沼時間”の贅沢な過ごし方です。

たとえば、「カフェ・カノン」は鵠沼駅から徒歩3分の場所にあり、テラス席からちょうど踏切が見えるロケーションが魅力。電車が通るたびにシャッターを切る観光客も多く、撮影スポットとしても人気です。

また、「湘南プリン」は江ノ島駅寄りの踏切近くにあり、素材にこだわった濃厚な味が評判。レトロな瓶に入ったプリンを、電車の音を聞きながら楽しむという“湘南スローライフ”が堪能できます。

地元産の野菜を使ったベーカリーや、手作りジェラートのお店も多く、踏切めぐりの合間に立ち寄るのにぴったり。電車を待つ間のちょっとした時間が、おいしい記憶に変わるのも鵠沼の魅力です。


鵠沼で江ノ電を撮るならここ!撮影スポット集

踏切をテーマに写真を撮るなら、鵠沼はまさに“宝の山”。江ノ電ファンやカメラ好きの間では、以下のようなスポットが「絵になる場所」として有名です。

スポット名 特徴 ベストタイム
鵠沼第一踏切 駅と住宅街のバランスが絶妙 午前中(順光)
サーフ通り踏切 海を背景に走る電車が撮れる 夕方(日没前)
湘南海岸公園駅北踏切 線路のカーブと緑が美しい 午前中〜昼前
松が岡通り踏切 昭和レトロな建物とセットで撮れる 午後のやわらかい光

どのスポットも徒歩圏内で回れるので、カメラ片手にぶらぶらするのに最適です。スマホ撮影でも十分に映えるので、気軽にSNS映えを狙えます。

特に、晴れた日の海風とともに撮る「江ノ電×空×踏切」の構図は、まさに湘南を代表する1枚。写真を通じて、踏切がどれだけ街の風景に溶け込んでいるかを感じられるでしょう。


踏切→海→帰りに温泉!?1日モデルコース

江ノ電の踏切を巡りながら、鵠沼エリアを1日かけて楽しむなら、こんなプランはいかがでしょうか?

モデルコース:音と風景を楽しむ鵠沼1日旅

  1. 10:00 鵠沼駅到着 → 駅前の踏切で江ノ電を観察
  2. 10:30 カフェ・カノンでブランチ&踏切撮影
  3. 11:30 湘南海岸公園まで線路沿いにお散歩(途中に踏切多数)
  4. 12:30 海辺でお弁当 or テイクアウトランチ(波の音×電車音)
  5. 14:00 松が岡のレトロ踏切を見学&撮影
  6. 15:00 江ノ島駅近くでプリンとお土産購入
  7. 16:00 「江の島アイランドスパ」で足湯&リラックス
  8. 17:30 日没前のサーフ通り踏切で夕景撮影
  9. 18:30 鵠沼駅に戻って帰路へ

このルートなら、踏切の“音”をさまざまな時間帯・シチュエーションで楽しむことができます。散歩・食・温泉・写真…すべてを詰め込んだ欲張りプランで、鵠沼の魅力を満喫しましょう。


踏切をめぐる散歩ルートと見どころ紹介

鵠沼の踏切をめぐるなら、地図アプリを活用して「踏切だけをつないだ散歩ルート」を作るのもおすすめです。以下は約2時間で回れるモデルルートです。

踏切めぐりコース(徒歩約5km)
スタート:鵠沼駅

鵠沼第一踏切

松が岡通り踏切(レトロスポット)

湘南海岸公園駅北踏切

サーフ通り踏切(海が見える)

江ノ島駅西側踏切(人通り多め)

ゴール:湘南海岸公園

このルートには、ベンチのある公園や、小さな休憩所、無人駅などもあり、散歩しながらのんびりと休憩もできます。途中には江ノ電の資料館や、地元ならではの八百屋さん、駄菓子屋などもあり、ついつい寄り道したくなるスポットばかり。

ルートを歩くごとに、踏切ごとの個性が見えてくるので、「次はどんな音が聞こえるんだろう?」というワクワク感も楽しめます。


江ノ電グッズも買える!おみやげ情報まとめ

旅の最後は、やっぱりおみやげ選びも楽しみの一つ。鵠沼や江ノ電沿線では、可愛らしい江ノ電モチーフのグッズや、音にちなんだアイテムも販売されています。

おすすめのおみやげ例:

商品名 特徴
江ノ電アラームクロック 実際の踏切音が鳴る目覚まし時計
ミニチュア江ノ電模型 手のひらサイズでコレクションに最適
鵠沼限定マグカップ 地元アーティストが描いたイラスト入り
湘南サブレ 江ノ電パッケージで配りやすい定番スイーツ
音のCD「江ノ電のある風景」 走行音や踏切音を収録した癒し系音源

こうしたグッズは、駅併設の売店や、観光案内所、地域の雑貨店などで販売されています。とくに「音」にフォーカスしたおみやげは珍しく、旅の記憶を“耳”で持ち帰ることができるユニークなアイテムです。

まとめ

江ノ電が走る鵠沼の街は、ただの「観光地」ではなく、そこに暮らす人たちの“音のある日常”が息づく場所です。踏切の「カンカンカン…」という音、ガタンゴトンという走行音、遠くから聞こえる警報音。それらすべてが、鵠沼の風景に色を添えています。

今回ご紹介したように、江ノ電の踏切は数も多く、それぞれが違った表情を持っています。安全で親しみやすい場所、写真映えするスポット、思い出を語る舞台、そして癒しの音を楽しむ場所。鵠沼の踏切は、街と人をつなぎ、時間を共有し、記憶を刻む“場”となっています。

江ノ電の音に耳を澄ませながら歩く鵠沼は、きっとあなたの五感を満たしてくれることでしょう。旅の目的が「音を聞くこと」なんて、ちょっと面白くて素敵じゃありませんか?

次の休日は、スマホやカメラだけでなく「耳」を連れて、鵠沼を歩いてみてください。踏切の向こう側には、あなたの知らない静かな物語が待っているかもしれません。